[感想・評論]君の膵臓をたべたいは泣いて笑って恋心を想起させる小説だ

どうも、読書好きのkwkです。

改めて読んだ小説があるので、紹介します。

それは、『君の膵臓をたべたい』です。

映画にもなりましたね。

アニメにもなりました。

久しぶりに読んだら、涙が溢れてきました。電車の中で読んでいたので、とても恥ずかしかったですが、涙を止められませんでした。

一度読んだはずなのに。映画も見たはずなのに。

内容を知っているからこそ、心に響く数々のワード、二人の物語はとても悲しく、美しいです。

以下、心に響いたワードと場面を紹介します。

特に、子どもがいる人に読んで欲しいです!

1、あらすじ

本の背表紙に書いてあるあらすじです。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていてー。

読後、きっとこのタイトルに涙する。

本当に涙しました。

オカルトなタイトルが、こんなにもステキな表現になるとは、読む前は想像もつきませんでした。

2、私が涙した2つのポイント

余命があとわずかの山内桜良と主人公の物語は、随所に笑ったり泣いたりする部分があります。

その中でも特に涙した2つの場面を紹介します。

2,1生きるとは、人との繋がりを認めること

ある日入院する桜良に主人公が「君にとって生きるとは」と聞いた答えが以下です。

きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ

誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが生きる。自分たった一人じゃ、自分がいるって分からない。誰かを好きなのに誰かを嫌いな私、誰かと一緒にいて楽しいのに誰かと一緒にいて鬱陶しいと思う私、そういう人と私の関係が、他の人じゃない、私が生きてるってことだと思う。私の心があるのは、皆がいるから、私の体があるのは、皆んなが触ってくれるから。そうして形成された私は、今、生きてる。まだ、ここに生きてる。だから人が生きてることには意味があるんだよ。自分で選んで、君も私も、今ここで生きてるみたいに

なんて哲学的な考えで、真理だと感心しました。

私自身、小説を読んでいくうちに生きるって何だろう。

社会に何か意味をもたらすために生きているというありきたりな意味を考えていましたが、それをもっとわかりやすく、かみ砕いて説明してくれたこの言葉にはとても感銘を受けました。

生きるとは、自分がいるということ。自分とは他者がいて、初めて自分という概念が成立すること。

いやーとても心に刺さります。

もし自分の娘が主人公のように引きこもっていたら、この小説を勧めますね。

2,2人生は選択の連続で、選ばない人生はない

2,1に引用した言葉の最後に書いてありますが、生きることを自分で選んでいることです。

以下は主人公が上の言葉を聞いて、退院した桜良とデートに行くために待ち合わせをしていた時の考えたことです。

そうか僕は、こんなにも変わっていたのか。面白くて、笑ってしまった。

今日会うはずの、彼女の顔が浮かぶ。

変えられたんだ。間違いなく変えられた。

彼女と出会ったあの日、僕の人間性も日常も死生観も変えられることになっていた。

ああそうか、彼女に言わせれば、僕は今までの選択の中で、自分から変わることを選んだのだろう。

僕は置き去りにされた文庫本を手に取ることを選んだ。

文庫本を開くことを選んだ。

中略

何度もそうすることを選んだ。

違う選択もできたはずなのに、僕は紛れもない僕自身の意思で選び、ここにいるんだ。以前とは違う僕として、ここにいる。

そうか、今、気がついた。

誰も、僕すらも本当は草舟なんかじゃない。流されるのも流されないのも、僕らは選べる。

それを教えてくれたのは、紛れもない彼女だ。

もうすぐ死ぬはずなのに、誰よりも前を見て、自分の人生を自分のものにしようとする彼女。世界を愛し、人を愛し、自分を愛している彼女。

彼女の秘密を知り、彼女と仲良くなっていく主人公。

人と接しなかった主人公が、彼女の強引な誘いで食事や旅行に行きますが、最終的には自分が選んだことを認めることです。

どうしても誰かのせいにしたくなるときがあります。

『親がダメだって言うから』『上司のせいで失敗した』『どうしてもと頼まれたから』

人は自分を正当化するために、他人のせいにしたがります。私もそうです。

ですが、その選択はほかの誰でもない自分が選んだからこそあると認めます。

そうすると本当に嫌なことがあったら断ればよいし、それでも断れないなら相手を責めるのではなく自分を振り返ったほうが良いということです。

2,3主人公と桜良の掛け合いが笑って泣ける!

余命あとわずかの桜良はブラックジョークをふんだんに使ってきます。

例えば旅行先で、ラーメンのにおいがすると桜良が言った一言に主人公との掛け合い

「それは流石に気のせいじゃない?」

「絶対するよ!鼻腐ってんんじゃないの?」

「君みたいに脳じゃなくてよかったよ」

「腐ってるのは膵臓ですぅ」

「その必殺技、卑怯だからこれから禁止にしよう、不公平だ」

このように自分が死ぬことを明るくいう桜良に主人公がいくつも掛け合いをしていくのが、悲しさもあり笑いもありなんとも言えない感情が出てきます。

そんな二人ですが、物語の後半にはもっともっと近づいていきます…

3、君の膵臓をたべたいは感涙必須の小説!

以上の箇所のほかにも、旅行先でのゲーム(真実と挑戦)や桜良の元カレとの邂逅など、物語は一つも無駄がなく、濃い内容で進んでいきます。

涙なしでは読めないので、部屋で読むことをお勧めします。

君の膵臓をたべたい、おススメです!

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

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