[感想・書評]ディズニーの現場力 大住力

アクセスありがとうございます。

先日、『マンガで分かる ディズニーのすごい仕組み』を読みました。

[感想・書評]『マンガでよくわかる ディズニーのすごい仕組み』はすごい経営指南書

2018年3月8日

他の本を読んでもっとディズニーに詳しくなりたいと思い、『ディズニーの現場力』読了しました。

『マンガで分かる ディズニーのすごい仕組み』と同じ著者 大住力さんです。

ディズニーの仕組みや考え方がより深く学べる本で、数々の実体験が載っていて、

ディズニーランドが夢の魔法の国であり、

ゲスト(ディズニーではお客様の事)に「Give Happiness」を合言葉に仕事が行われているのがよく分かります。

理念とミッションを掲げるディズニーの具体例を下記に記載

1、広大な敷地の中でも間違えて捨てた指輪が見つかる

ディズニーランド内で落としてしまった指輪が数時間後には見つかる事もあるそうです。

行った事がある人はディズニーランドの敷地がどれぐらい広いか分かりますよね。

調べたら↓サイトも見つけたので、面積イメージはこちらをどうぞ。

ディズニーランドの面積をいろいろなモノと比較してみたよ

とにかく広すぎる敷地の中でどうやって見つけたのでしょうか。

それはカストーディアルという清掃員達の、

徹底されたマニュアルとそれを実行する理念に基づきます。

カストーディアルたちは自分の担当エリアのトラッシュカンを順次チェックし、仮にゴミ袋が3分の1程度しか集まっていなくても決められた時間ごとにゴミを回収していきます。なぜなら、マニュアルにはゴミの量いかんにかかわらず、トラッシュカンを空にするよう記されているからです。

回収されたゴミ袋はバックステージにあるコンテナに運ばれます。床には升目状のラインが引かれていて、回収エリアと回収時間に合わせ、ゴミ袋を収納。一定時間、保管します。

このように細かく決められたマニュアルにより、捨てられた地域・時間を割り出し、指輪を回収したのです。

それが、誰か一人でも、ゴミが全然ないから捨てなくても大丈夫と判断されていたら、見つからなくなってしまうでしょう。

2、雪かきはどけるだけじゃない、全て取り除く

ある日関東地方に記録的な大雪が降った日の対応についてです。

明け方から雪かきをしていたキャスト達に、

副社長がやってきて「南国の冒険の国であるアドベンチャーランドと、西部開拓時代の街であるウエスタンランドに雪景色はありえない。それがディズニーランドだ。この雪を全部取れ」と指示したとの事です。

雪を全部取る事がどれだけ大変か、先日の大雪を体験した人なら想像つきますよね。

屋根の上や隅っこの雪も取り除かなきゃいけません。

しかし、この指示を受けたキャスト、

黙々と遂行していきます。

先輩キャストのその姿を見た著者は、先輩がやるならという思いでやり遂げます。

その日は12時半からの、はじめての遅れての開演をしたのですが、その時のゲストの驚いた表情は想像つくでしょう。

そしてその表情を見て、感動しないキャストはいないでしょう。

ただの除雪で早めの開演も出来たのですが、ディズニーの世界観を維持する為にもあえて厳しい道に進みました。

それがゲストに感動を与え、キャストにも感動を与えることになるのです。

3、勇気と達成感を提供する白雪姫と7人の小人

『勇気と達成感を提供する白雪姫と7人のこびと』はディズニーランドのアトラクションの一つです。

次々とハプニングが発生し、ついには毒リンゴを持った魔女が追いかけるような仕掛けもあり、子供は泣いて出口に戻ってきます。

そんな怖がらせてしまうアトラクションは、ディズニーに似合わなさそうですが、

創設者のウォルト・ディズニーはこのアトラクションを通じて、怖い気持ちと戦う勇気と出口まで頑張る達成感を感じてほしくて作ったそうです。

ただ楽しいのではなく、参加する人にどうなってもらいたいか、どんなことを感じて欲しいかを演出することの大切さを訴えています。

だから、このアトラクションから戻ってきた子供たちには、

「勇気があるね」「頑張ってね」とキャストも褒めるようにしているそうです。

ディズニーといえど営利目的したビジネスなので赤字が続くようであれば倒産してしまいます。

ですが、費用対効果や経営的効率性を考える事よりも、この施設を通じてどんなことを伝えたいかを大事にし、

ウォルトディズニーは「Give Happiness」をミッションとして、これからも素晴らしい夢と魔法の国を作り続けるでしょう。

ディズニーの現場力