【感想・評論】まんがでわかる「学力」の経済学。科学的根拠がある子育て教えます!

本屋で立ち読みしていて、面白い本に出会いました。それがこちら。

まんがでわかる「学力」の経済学、です。

帯に書いてある通り、

科学的根拠のある「伸びる子ども」の育てかた、おしえます。

とのことで、子どもの様々なデータを大量に取り、

『こういう子どもはこうなる』、『この行動を取るとこんな結果になる』という

科学的根拠のもと、育児や教育を考えていくというものです。

この本を読んで思ったことは、

『今までの慣習や常識は全く的外れで、自分も子供に対して間違った教育をしていたかもしれない』という、気付きをくれました。

漫画と思ってあなどっている人と、面白そうだと思って手に取る人では子育てに雲泥の差が出ます。

少なくとも私は今まで自分が3歳の娘に対して、やってきた教育、指導は間違っていたものばかりだと後悔しました。

幼稚園、小学校、中学校と年齢を重ねていく毎に、様々な困難に直面します。

そうしたときにこの本の内容を実践すれば、力になると信じています。

読んでほしい対象者は、

・子どもが勉強しなくて困っている親

・いじめに悩んでいる学校の先生

・先生を目指している大学生

です。

ぜひこの本でデータを基にした子育てをしてみてはいかがでしょうか?

1、まんがでわかる「学力」の経済学 ストーリー

夫の転勤で田舎に越してきた海老名ユリ。ユリは小学校3年生の娘、紗瑛がなかなか勉強しなくて困っている。

ある日近所を散歩していると、寺子屋があることを知るユリ。

中に入ってみると、寺子屋で教えている中山先生に出会う。

ユリが「勉強しなさい」と言っても勉強しない紗瑛に困っていることを中山先生に話すと、「エネルギーの無駄遣い」と一蹴。

怒るユリに対して、科学的証拠(エビデンス)で証明する中山先生。

そこには小学校低学年の子どもの学習に対する父親と母親のかかわり方のデータを見せられる。

一番勉強しないどころか、マイナスの結果を生む行為をしていたユリは、寺子屋に紗瑛を入塾させることに。

そこで学ぶのは子どもではなく、親がどうやって子どもと接していくかを学ぶ「学力の経済学」だった。

2、子どもに勉強させる方法は目の前にニンジンをぶら下げること?

子どもに勉強させるためにどうするべきか?悩んでいる親は多いです。

一つの考え方としては、ご褒美(インセンティブ)を渡すことです。

将来の為と言われても、将来の事より今の楽しいほうを優先するのは子供も大人も同じです。

ダイエットも筋トレも禁煙も禁酒も分かっているけど、目の前の楽しい事を優先してしまうものです。

そこで、目の前の楽しい事を優先する性質を利用して、ご褒美を上げることが有効になります。

将来の為に勉強するのではなく、目の前のご褒美の為に勉強する。これが勉強する第一歩として有効になります。

ただし、ご褒美の出し方が問題で、

『成績が上がったら』『テストで良い点とったら』という結果に基づくご褒美では、良い結果が得られないことが多いです。

行為に対するご褒美が良いとのこと。

つまり、『本を1冊読んだら』『宿題をやったら』などです。

そうすることで、知識や勉強が習慣になり、テストで良い点を取る。それが面白いから、また勉強するサイクルになっていきます。

3、小学校のいじめ問題。友達の間に揺れ動く。どうやって解決する?

まんがの中で、紗瑛はいじめの問題に悩み、中山先生に相談します。

その問題は、自分の友達同士でいじめが発生していること。どちらにも仲良くやってほしいが、どうやっていいか分からず困っていました。

中山先生は解決する方法として、先生にいじめている人、影響力の高い人に啓発活動することが大切だと言います。

どういうことか。

つまり、『いじめが良くない』『喧嘩はしちゃいけない』という道徳、倫理観を教えて、その影響を拡大化していくことです。

その為にも先生の協力は不可欠で、現状とこうしてほしいということを訴えかけなければいけません。

もちろん先生はやってくれると信じたいですが、もし仮に学校側が協力してくれない場合はどうするか?

それは転校させるべき、とのこと。

子ども同士の影響は良い結果にも悪い結果にもつながっていきます。

子どもが思い詰めないうちに、逃げることはありなんです。

なにより、子どもの人生がかかってきます。

4、ほめて伸ばすの?叱って伸ばすの?

結論でいえば、『行動について褒める』べきです。

テストで良い点を取った結果ではなく、テスト前で諦めずに勉強した行動、毎日コツコツと勉強した行動を褒めます。

どういうことか。

結果について褒められた子どもは自信がつくかもしれませんが、次のテストで悪い点を取ったら、

自信を失い、その次のテストが簡単でも悪い点数になってしまいます。

そこで、行動について褒めれば、たとえ厳しい結果になろうとも、またコツコツ勉強を続けて、テストに向かうことが出来ます。

その行動することに自信が持てるからです。

褒めることも叱ることもすべて結果ではなく行動によるものが大切です。

5、学力も大切だが、非認知能力も大切。子どもの成長も基本が大事

学力の大切さと同様に非認知能力が大切とのこと。

非認知能力とは、学力テストでは表せない能力です。

例えば、自己認識、意欲、自制心、忍耐力、回復力などなど。

こういった性格や人間性の部分の教育が、継続して努力できる人かどうか紐づけていきます。

スポーツの世界も同じですね。

身体能力や技術も大切ですが、

継続して練習できるか、仲間と切磋琢磨しながら協力し合えるか、意欲的に取り組めているかなど、

目には見えない力が今後の成長を変えると言っても過言ではありません。

だからこそ、『勉強』だけやれば良い、ということはなく、

『人間性』を鍛えるプログラムも準備しておく必要があります。

6、まんがでわかる「学力」の経済学 まとめ

私がこの本を読んだ内容をまとめると、

・子どもに褒美を与えて勉強するきっかけを作ることも大切

・いじめの問題は学校の先生の協力なしでは解決不可能

・学校側が影響力の強い人間の道徳、倫理観を教えていく

・褒めるなら行動を

・学力と同じくらい非認知能力は大切です。

科学的証拠を提示しながら、子どもの教育を考える本著はとても勉強になりました。

いじめの問題が出ないように自分の娘には教育していきますし、

行動に対して褒めることも意識します。

成績や数字関係に着目するのではなく、一つの行為、一つの行動を根気よく褒めたり叱ったりを繰り返しながら、

お互い成長できるように頑張ります。

ただ一つ。

あまりご褒美を上げることは、微妙です。

というのも過去、ヘンテコノミクスという行動経済学を漫画で表現した本がありますが、

その中で報酬の為に行動が続くと、報酬がもらえなくなるとその行為を止めてしまうかもしれません。

気になるデータは本著をご覧下さい。こちらからチェック。

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